ウラジーミル・ドゥルチニン
ロシアのノボシビルスク出身の製作家。
大学で物理学を修め、原子物理学研究所で働く傍ら、ベースプレーヤーとしても活動。2010年頃より、弦楽器製作家を志す。
伝統的なスタイルの楽器の研究により生み出されるドゥルジニン氏の楽器は、細部に至るまで、音色に対する強いこだわりを持って製作されており、完成したその時点で、楽器本来ののポテンシャルを発揮します。
全体的には、中~低音域に存在感のある重心の低い音色で、かつ、ボディの鳴りの良さに由来する音の軽やかさも備えています。
低音弦と高音弦の音量のバランスが良く、和音を弾いた際にも各弦の音がそれぞれ心地よくクリアに響きます。
軽いタッチで弾いてもダイナミクスを失うことがなく、ボディをしっかりと鳴らすことができ、繊細な表現を得意とする楽器です。