【CD】江戸聖一郎(Fl)&大萩康司(G)〈Dots and Lines~フルートとギターのための近現代作品集〉

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吉松 隆:デジタルバード組曲
I. 鳥恐怖症
II. 夕暮れの鳥
III. さえずり機械
IV. 真昼の鳥
V. 鳥回路

J.カステレード:4月のソナチネ
I. Allegro, non troppo vivo
II. Ben moderato – Vivace – Ben moderato
III. Tema con variazioni

A.ピアソラ:タンゴの歴史
I. 娼窟 1900
II. カフェ 1930年
III. ナイトクラブ 1960年
IV. 現代のコンサート

ギターが弦を弾く点Dotsとフルートの息によって描かれる線Linesが豊かな音世界を紡ぎ出す−これまでに度々の共演を重ねてきた江戸聖一郎と大萩康司が世に送り出す待望のアルバムは、吉松隆、カステレード、ピアソラの3作品を収録。ポストモダンの時代に生まれた三者三様の名作たちに挑み、活力みなぎる演奏を打ち立てた意欲作。(Studio N.A.T)

江戸 聖一郎 Seiichiro Edo / フルート
京都市立芸術大学音楽学部卒業、同大学大学院音楽研究科博士(後期)課程修了。フランソワ・ドゥヴィエンヌに関する研究で博士号を取得。フランス国立オールネイ・スー・ボワ音楽学校において、世界的フルート奏者であるパトリック・ガロワ氏に師事する。同校を審査員満場 一致の一等賞を得て卒業。フルートを赤穂由美子、待永望、大嶋義実、瀬尾和紀、パトリック・ガロワの各氏に、リコーダーを秋山滋氏に師事。タンスマン国際コンクールファイナリスト(ポーランド)、ピカルディー音楽コンクール(フランス)1等賞。ル・パルナス・フルートコ ンクール第1位、UFAM国際音楽コンクール1等賞など、数多くのコンクールで優秀な成績をおさめる。2007年よりザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団フルート奏者を務め、オペラをはじめ、数多くの公演に参加。メガネ男性フルート奏者4名によるパフォーマンス・グループ「アンサンブル・リュネット」の一員としても活動し、その自由で洒脱な芸風が注目を集めている。これまでに全国各地で公演を行うほか、海外のフルートフェスティバルからも招聘され、韓国の大邱・ソウル、中国の北京ではその高いアンサンブルの精度と音楽性、インパクトの強いパフォーマンスが現地の聴衆に熱狂的に受け入れられた。2013年、第16回日本フルートコンヴェンションコンクール・アンサンブル・アワード部門において第1位を受賞。2015年、打楽器奏者の安永早絵子とともにフルートと打楽器のデュオ・ユニット「エピスリー」を結成し、オリジナル作品を中心とした独自の活動を展開している。これまでに計5枚のCDをStudio N.A.Tよりリリース。2016年度伊丹市芸術家協会新人賞受賞。大阪音楽大学非常勤講師。

大萩 康司 Ohagi Yasuji / ギター
8歳で母の影響によりクラシックギターに出会う。国内では萩原博、中野義久、福田進一に師事。高校卒業後にフランスに渡り、パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。ギター国際コンクールとして世界最高峰とされるハバナ国際ギター・コンクール第2位、合わせて審査員特別賞「レオ・ブローウェル賞」を受賞。その後4年間イタリアのキジアーナ音楽院でオスカー・ギリアに師事し、4年連続最優秀ディプロマを取得。国内外での精力的な活動に加え、メディアでの露出も多数。これまでに18枚のCDおよび2枚のDVDをリリース。2003年北米デビューとなったワシントンD.C.で行われたケネディセンターでのソロ・リサイタルは、インターネットで全世界に同時配信された。2014年、モスクワのチャイコフスキー・ホールで開催されたギター・ヴィルトゥオーゾ・フェスティバル、台湾国際ギターフェスティバル、コロンビアのボゴタで開催されたコンペンサール・ギターフェスティバル、さらには日本・キューバ国交400年記念事業として行われたハバナ市のホセ・マルティ劇場での公演などにソリストとして参加した。2015年セイジ・オザワ松本フェスティバルではサイトウ・キネン・オーケストラ内でベルリオーズのオペラ「ベアトリスとベネディクト」に参加、2015年から3年にわたってハクジュホールで行ったセルフプロデュース「ギターと声」で波多野睦美との共演によるカステルヌォヴォ=テデスコ「プラテーロとわたし」全曲演奏(2016)や権代敦彦作曲「愛と死」のヴォーカルアンサンブル"ヴォクスマーナ"との共演による世界初演(2017)など活動の幅は次第に広がっている。2019年にはCDのセルフレーベル「MARCO CREATORS」を始動し、第一弾目はカステルヌォヴォ=テデスコ「プラテーロとわたし」全曲を波多野睦美と録音し、表装は銅版画家の山本容子が手がけた。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。

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