村治佳織 Kaori Muraji

東京都出身。3歳より父・村治昇の手ほどきを受け、10歳より福田進一に師事。
1989年 ジュニア・ギターコンクールにおいて最優秀賞を受賞。
1991年 学生ギター・コンクールにおいて、全部門通じての最優秀賞を受賞。
1992年 ブローウェル国際ギター・コンクール(東京)及び東京国際ギター・コンクールで優勝を果たす。
1993年 津田ホールにてデビューリサイタル。同年デビューCD「エスプレッシーヴォ」をリリース。
1994年 日本フィルハーモニー交響楽団と共演、協奏曲デビューを果たす。
1995年 イタリア国立放送交響楽団の日本ツアーにソリストとして同行。
・第5回出光音楽賞を最年少で受賞。
1996年 村松賞受賞。
・5月、イタリア国立放送交響楽団の定期演奏会に招かれ本拠地トリノにおいて共演、ヨーロッパ
・デビューを飾る。このコンサートはヨーロッパ全土にテレビで放映される。
1997年 パリのエコール・ノルマルに留学、アルベルト・ポンセに師事。
1999年 ホアキン・ロドリーゴの前で彼の作品を演奏する機会を得る。
・エコール・ノルマル卒業と同時に帰国、本格的なソロ活動を開始。
・NHK交響楽団をはじめとする国内主要オーケストラとも共演を重ね、幅広い層からの支持を受ける。
2000年 ドイツのフォーグラー・カルテットと日本ツアーを行い、新たなる室内楽の分野に取り組む。
・韓国のソウル・アート・センターにて初の韓国リサイタルを行い好評を博す。
2001年 ロドリーゴ室内管弦楽団とスペイン、バレンシアにて初共演。
・初のDVD『Contrastes』をリリース。
2002年 ロドリーゴ生誕100年を記念し同楽団と日本ツアーを行う。
2003年 再びフォーグラー・カルテットと日本ツアーを行う。
・韓国、ソウル・アート・センターでリサイタルを行い、2000人のファンから熱狂的に迎えられる。
・イタリア国立放送交響楽団とトリノ、フィレンツェでの共演に引き続き、日本ツアーを行う。
・11月、英国の名門クラシックレーベルDECCAと日本人としては初のインターナショナル長期専属契約を結ぶ。
2004年 ホセ・マリア・ガジャルドとのデュオ・リサイタル・ツアーを行う。
・英国DECCA移籍後第1弾CD『トランスフォーメーション』発売記念ツアーを日本全国で展開。
・ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮/読売日本交響楽団とロレンツォ・パロモの「アンダルシアのノクターン」の日本初演を果たす。
・『トランスフォーメーション』日本発売。
2005年 LGアート・センター他2箇所を訪れた韓国ツアーでも高い評価を得る。
・上海音楽庁で上海交響楽団と共演し、中国デビュー公演を果たす。この熱演は、地元テレビでも報道されるなど、話題をよぶ。
・スペインにて、バレンシア・オーケストラとアランフェス協奏曲を演奏。
・『トランスフォーメーション』を第1弾としてヨーロッパ、韓国、香港をはじめ世界発売。「レコード芸術」9月号にて特選として最高の評価を得るとともに、第19回日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー<洋楽>を受賞。
・『リュミエール』をリリース。
2006年 1月 フランス、ナント音楽祭に参加。また4月にはアメリカ西海岸での初リサイタル・ツアーを行い、アメリカデビューを果たす。
・DVD『村治佳織 生命の色彩・原色の響き コスタリカ』を発表。同年リリースされた『ライア&ソネット』では、ハリー・クリストファーズ率いる英国の合唱団、ザ・シックスティーンと共演。
2007年 4月 大阪国際フェスティバルにて、ロドリーゴ作曲による2本のギターの為の「マドリガル協奏曲」を、アンヘル・ロメロと共に演奏した。
・4月、大島ミチルのストリングス・アレンジによるクロスオーヴァー・アルバム『アマンダ』を、10月にフルアルバムとして『Viva! Rodrigo』を、11月にはDVD『Tres』をリリース。
2008年 第9回ホテルオークラ音楽賞を受賞。
・4月、ベトナム国立交響楽団の定期演奏会(ハノイ・オペラハウス)に出演。
・7月、ケヴァントハウス・バッハ・オーケストラと日本、韓国ツアーを行う。
・8月には、スペイン・サラゴサ万博のジャパン・デーにて、渡辺貞夫と共演。
・10月にトゥールーズ室内合奏団と、現地にて共演した後、日本ツアーを行う。
・『KAORI MURAJI Plays BACH』をリリース。
2009年 珠響を結成し(稲本響・藤原道山・英哲風雲の会・三響会)2月にサントリーホ一ルにて第一回公演を行う。
・10月、ドイツ人テノール、ヤン・コボウとシューベルト「美しき水車屋の娘」を中心としたリサイタル・ツアーを開催。
・11月にはソウル・アート・センターにてリサイタルを開催、アンサンブルDITTOのリーダーであるヴィオラ奏者、リチャード・ヨンジェ・オニールをゲストに迎え、共演し好評を博した。
・DECCA第6弾となるソロ・アルバム『ポートレイツ』をリリース。
2010年 DECCA第7弾となるソロアルバム、「ソレイユ~ポ一トレイツ2」 をリリース。
・Grazia誌(講談社)にて連載「ギター、ときどき恋する旅」を開始。
2011年 DECCA盤第8弾となるソロアルバム「プレリユード」をリリース。
・NHKハイビジョン特集「白洲正子の旅路を村治佳織が往く」(神と仏に捧げる演奏)に出演。
・NHK「鶴瓶の家族に乾杯」(長崎県平戸市)に出演。
2012年 シアターコクーン5月公演「シダの群れ」純情巡礼編(ギター演奏)に出演。
・NHK-BS「旅のチカラ」(タンザニア)に出演。
・8月 珠響公演を行う。(静岡、東京3公演、名古屋)
2013年 2月 ベトナムにおいて、ベトナム国立交響楽団と共演。(指揮は本名徹次)
2014年 9月 映画『ふしぎな岬の物語』ジャパンプレミアに出演。《望郷》ギター・ソロ・バージョン初披露。
10月 映画『ふしぎな岬の物語』公開。
2015年 4月 NHK-BS『祈りと絆の島にて〜村治佳織 長崎・五島の教会を行く』放送。
・8月 ソウルにて日韓国交正常化50周年記念コンサートに出演。
2016年 DECCA盤第9弾となるソロ・アルバム『ラプソディー・ジャパン』をリリース。
・2月 『題名のない音楽会〜弦を奏でる音楽家たち』に出演。
・4月 難民を助ける会『3.11被災者のためのチャリティ・コンサート』に出演。(天皇皇后両陛下御臨席)
・6月 NHK-BSプレミア『スーパープレミアム ビートルズ・フェス!』に出演。
・9月 第28回音舞台『萬福寺音舞台』に出演。
2017年 6月 韓国ソウルアーツセンターにてビオラ奏者、リチャード・ヨンジェ・オニールと共演。
・11月 村治佳織&シュテファン・コンツ デュオコンサートを開催。
・11月 『題名のない音楽会〜楽器を知る休日〜ギター編』に出演。
2018年 9月リリースの『シネマ』は、第33回日本ゴールドディスク大賞インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。
・3月テレビ朝日『徹子の部屋』に3回目の出演をし、弟の村治奏一とデュオ演奏をする。
2019年 アランフェス協奏曲を連続4公演成功させる。(指揮、大友直人:東京フィルハーモニー交響楽団:ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ)
・4月 第34回横浜定期演奏会(指揮、ピエタリ・インキネン:日本フィルハーモニー交響楽団)に出演。
・12月 初のエッセイ本『いつのまにか、ギターと』を発売。
・12月 サントリーホール・大ホールにてソロリサイタルを行い、満席の中成功を収めた。
2020年 コロナ禍のため、3月〜7月の公演が全て延期や中止となる。
・1月 2020サンシティ・ニューイヤーコンサート(指揮、アンドレア・バッティストーニ:東京フィルハーモニー交響楽団)
・11月 NHK BS8K 天皇陛下御即位一周年 『皇室が守り続けたい“いのちの美”に出演。
・12月 NHK ベストオブクラシック、クラシック倶楽部の収録を行う。(村治佳織&村治奏一ギター・デュオ・リサイタル:津山文化センター)
2021年 映画『いのちの停車場』のエンディングテーマを作曲。
・3月 埼玉会館特別公演(指揮、尾高忠明:NHK交響楽団)
・9月 日本テレビ『アナザースカイ』最終回に出演。
・12月 サントリーホール・大ホールでのソロリサイタルでL.ブローウェル委嘱作品“青いユニコーンの寓話”を世界初演する。
2022年 第41回『東芝グランドコンサート2022』に出演。1995年、2005年に続き3回目の出演となる。
・3月 テレビ朝日『徹子の部屋』に4回目の出演。五木ひろし氏の歌とギターで共演。
これまでに、ビクターエンタテインメント株式会社より9タイトルのCD『エスプレッシーヴォ』『グリーンスリーブス』『シンフォニア』『パストラル』『カヴァティーナ』 『アランフェス協奏曲』『レスプランドール』『エステーラ(ベスト盤)』『スペイン(ベスト盤)』をリリース。
99年 伊藤園「充実野菜」、02~04年 トヨタ自動車「アリオン」のテレビCMに出演。07年にはミキモトのイメージキャラクターとして起用されるなど、メディアへの登場も多い。 J-WAVE(FM)「三菱地所 CLASSY CAFE」マンスリー・ナビゲーター(毎月最終日曜日)を長年務めたほか、雑誌でのエッセイ連載や、新聞へ書評を寄稿している。また、12年4月よりNHK-Eテレ「テレビでフランス語」や J-WAVE(FM)「The players」のマンスリー・ナビゲーター(毎月最終土曜日)も務めた。17年4月よりJ-WAVE「RINREI CLASSY LIVING」のナビゲーターを4年間務めた。11月ベストドレッサー賞(学術・文化部門)を受賞。2019年12月ブルガリ アウローラアワード2019を受賞。
2022年3月現在(ユニバーサルミュージック)
■ 現代ギター社 出版物
・【楽譜】村治佳織ギターソロ・コレクション/編曲:村治佳織・福田進一
・【楽譜】村治佳織ギターソロ・コレクションVol.3 /村治佳織 校訂・佐藤弘和 編曲