山下和仁による歴史的編曲の復刻シリーズ第5弾。ドヴォルザーク〈ラルゴ〉は、我が国では「家路」というタイトルでも親しまれており、知らぬ人はいない名旋律である。ドヴォルザークが3年間アメリカで過ごした際に足繁く訪れたボヘミア移民の集落で歌われていた民謡や、黒人霊歌、インディアン民謡からの影響が伺われる。 ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923)はスペインの作曲家・ 指揮者として活躍した人物であり、〈ルイス・アロンソの結婚〉は彼が作曲したサルスエラ(スペインの伝統的な小オペラ)作品。ここで採り上げられているのはその間奏曲であり、ヒメネスの代表的な管弦楽作品であると共に、スペインでは広く知られた名曲である。山下和仁の編曲はラスゲアードを効果的に使い、スペイン風の野趣溢れる躍動感に満ちたものとなっている。 両曲とも管弦楽曲が見事にギター独奏曲へと生まれ変わっており、格好のコンサート・ピース、アンコール・ピースである。
【スタッフのオススメ】
【GG番号】GG601
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