武満徹、没後30年記念
ギターとフルートで紡ぐ、武満徹への深い憧憬と慟哭
武満徹さんの没後30年によせるこのアルバムは、彼の“歌う作曲家”としての側面に光をあてる作品の数々を、ギターとフルートという親密な素材によって描きだそうとするものです。武満さんは14歳の時に聴いた一曲のシャンソンによって音楽を志し、また、生涯の終りに発表した曲の名は英語で空気、風、と同時に歌を表す《エアー》でした。そして武満さんのいかなる複雑な、前衛的な作品においても、‘生きることに肯定的な、意志の線としての、旋律への想いをすべてのパートに聴くことができます。
-鈴木大介
[ 収録曲 ]
01 さようなら
02 見えないこども
03 明日ハ晴レカナ曇リカナ
04 ◯と△の歌
05 波の盆
06 今朝の秋
07 燃える秋
08 ワルツ〜『他人の顔』より
09 三月のうた
10 おはよう!テキサス
11 島へ
12-14 海へ
15 《サクリファイス》からの断章(『瘋癲老人日記』の音楽)
16 エアー
演奏:
1-15 鈴木大介(ギター)
11-16 岩佐和弘(フルート)
1-10 鈴木大介 編曲
11 岩佐和弘&鈴木大介 編曲
録音:
2025年10月22日 & 23日
DSD11.2MHz ハイレゾ・レコーディング
32bit float / 352.8KHz ハイレゾ・ポストプロダクション
レーベル:アールアンフィニ
鈴木大介(ギター)
Daisuke Suzuki, Guitar
’95年留学先のザルツブルクで自主制作した録音を作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評され、ベストセラーとなった『武満徹ギター作品集成』(’97)によって高い評価を得て後、明晰な解釈力と洗練された技術によって常に注目を集める。これまで多くの現代日本の作曲家による作品の初演を行った他、武満徹の「森のなかで」「ギターのための小品 シルヴァーノ・ブソッティの60歳の誕生日に」「ヴァイオリン、ギターとオーケストラのためのスペクトラル・カンティクル」を世界初録音。
美術にインスパイアされたプログラムにより、多くの美術館でのコンサートも成功させている。緻密な編曲作品は様々なギタリストに演奏され、現代ギターから自作の『12のエチュード』のほか、編曲集を出版。2021年には『武満徹映画とテレビ・ドラマのための音楽 ギター編曲作品集』を日本ショットより出版。
2022年より8弦ギターに取り組み、独自の音響世界を広げている。(2026年1月現在)
岩佐和弘(フルート)
Kazuhiro Iwasa, Flute
14歳よりフルートを始め、東京音楽大学卒業後渡仏。パリ10区立ベルリオーズ音楽院でレイモン・ギオー氏に、パリ・エコールノルマル音楽院で工藤重典氏に師事し両音楽院を首席で卒業。パリUFAM国際コンクールフルート部門に入賞。1991年小澤征爾氏率いるサイトウ・キネン・オーケストラのヨーロッパ、アメリカツアーに参加し、以来30年以上に亘り松本でのサイトウ・キネン・フェスティバル、ツアーに参加。これまでに霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭、水戸室内管弦楽団、パイヤール室内管弦楽団、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズなどの公演に出演。木管五重奏団トウキョウ・ウィンズで『ノヴェレッテ』、クドウシゲノリ・フルート・アンサンブルで『フルート吹きの休日』『シンフォニエッタ』、カスタム・ウィンズ木管五重奏団で『アゴラ』他でCDリリース。現在、東京音楽大学特任准教授、カスタム・ウィンズ木管五重奏団メンバー。(2026年1月現在)